若冲展

旧暦の正月も開け、新旧暦ともに年がかわったということですね。
「年が明けたら本気出す」という言い訳が効かなくなってしまったという
ことですね…。
いつでも本気ですが (´▽`)

 さて、スタートにはHAPPYな気持ちが欲しいので、タイトルに惹かれて
伊藤若冲展行ってきました。


JR恵比寿駅から東へ700m程、坂の上にある山種美術館です。

山種美術館

ちょっと交通の便には難のある場所ですが、大盛況でしたよ。
平日のお昼頃なのに。
他の展覧会に比べて、年齢層は若干高めな印象です。
自分で描く人が主に観にくると仮定すると、そういうことなんですかね。


僕は、つい最近まで、どちらかというと写実的な絵画が好きでした。
それは、単純に上手かそうでないか、技術的な尺度を持って観られるから。
その基準で観ると、日本画は写実的な作品は少ないですよね。
だから、その価値自体がよくわからなかった。
デフォルメしていたり、西洋画に比べて遠近感を重視していなかったり…。
現在のジャンルでいうと、イラスト的だと感じている向きも合ったかな。

でも、最近、いろいろなジャンルのアート作品を見ていて思うことは、
「アートって技術力だけじゃないんだな」ってことです。
(もちろん技術的なベースがあった上で、人のこころに届くためには、という意味で)

要は、その作品の中に、「自分の感じている世界観を、対象物を通じてどれだけ
表現できているか」ということかな、と。
それを、技術力に頼りすぎて、対象物の再現にのみとらわれていたり、逆に、
対象物を描きながらも、そのものとは関係のない要素を盛り込んだりして奇を
狙いすぎてもおもしろくないし。

その観点から観ると、写実的な表現をあまり使わない日本画っておもしろいですよね。
描き手の個性や、世界の見方が人それぞれハッキリ現れているし、明らかにそれぞれ
違っているし。
色使いも綺麗だし。
墨絵は一発勝負な訳でしょ?
何度も上書き、描き直しが効く訳でもなさそうだし。
とすると、描き出す前に完全なイメージが頭の中にあって、それを正確に紙の上に
表現する。
技術力もすごいですよね(当たり前だけど 笑)。

いやー、行く度に新しい気づきでいっぱいです。


これからも、「作者の世界観」に注目して観ていこうかな。
自分以外の人には、どんな世界が見えているのか知るのって、おもしろいですよね。


ちなみに、山種美術館のミュージアムショップは客あたり単価が高そうでした。
お客さんの年齢層が高い分、資金的に余力があるのかな?
図録とか、高い商品もよく売れていたし、レジを見ていたところ、平均5千円以上は
買っていく印象でした。
アートとは関係ないお話ですが(^^;)



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